爆発まで残り5分となりました
主催者側の行動としては、それが一番正しくて。命令にそむけば、何をされるか分からなかったんだと思う。
恐怖と葛藤の末に、悠真は……仲間を殺した。
……恐怖には、勝てなかったんだ。
「悠真くんは、普段は隠しているけれど……絶対命令のようなものに、ずっと縛られ続けてる」
「そんな……」
絶対命令。
汐見颯斗は、汐見さんだけでなく悠真まで、この世に縛り付けている。
悠真は私たちを殺してしまうこと。そして、命令に逆らうことを、何よりも恐れていたんだ。
「でもね……悠真くんは、変わった。少しずつだけど、夏仍ちゃん達と関わるようになってから、自分の意見を言えるようになったんだよ」
「え……?」