爆発まで残り5分となりました

肩から下げた黒い銃にはいくつもの穴があって、それこそマシンガンというものなのだろう。




腰に巻かれた爆弾にはタイマーの機能はついていないように見えた。




それを見ても、悠真は何も動じていなかった。私は驚いて声がでない。



そんな中、平然としている悠真を見て、霧雨さんは勢いよく掴みかかった。




「このこと教えなさいよ！どうして先生は……！あんた、何を知ってるの！？」



パニックになっている霧雨さんは、大声で怒鳴り付ける。




「自分で聞けよ。俺だってそうしたんだ」



意味不明だ。悠真は教えてあげないの？
それに、聞いたって……先生に？




「は？何言ってるの？」



そこまで言ったところで、廊下から「チャキ」という音が聞こえてきた。



見ると、先生はさっきと体勢を変えている。───銃をこちらに向けていた。



「……！！」