爆発まで残り5分となりました
「ああ、そしたら……『操りゴマとして、生徒の監視をしている。退場のときは生徒を殺し、危害を加えられたときは自爆する』って、答えがかえってきた」
……危害を加えたらって……それ。
遠くで腕を組んでいる霧雨さんの目も、一瞬にして大きくなる。
「それを、皆が知らないってことは……!近くで自爆でもされたら大変じゃない!!」
私達だって、いつ爆発して死ぬかも分からないのに。近くで危害を加えて、自爆されたら……巻き込まれて死亡だなんて。
「早く皆に知らせないと!」
「波瀬くんも手伝いなさいよ。アタシだってやれることはするんだから」
相変わらず冷たい口調で、霧雨さんは言う。……悠真もそれが気にくわないようだ。
「チッ」と舌打ちすると、壁から背を離して霧雨さんを睨んだ。
始まってすぐのことなのに、どうしてこうも上手くいかないんだろう。
一人一人意見が違うことは分かっているけど、でも。
皆、自分が助かりたい一心で動いているような気がして、どうも不安な気持ちが残る。
……危害を加えたらって……それ。
遠くで腕を組んでいる霧雨さんの目も、一瞬にして大きくなる。
「それを、皆が知らないってことは……!近くで自爆でもされたら大変じゃない!!」
私達だって、いつ爆発して死ぬかも分からないのに。近くで危害を加えて、自爆されたら……巻き込まれて死亡だなんて。
「早く皆に知らせないと!」
「波瀬くんも手伝いなさいよ。アタシだってやれることはするんだから」
相変わらず冷たい口調で、霧雨さんは言う。……悠真もそれが気にくわないようだ。
「チッ」と舌打ちすると、壁から背を離して霧雨さんを睨んだ。
始まってすぐのことなのに、どうしてこうも上手くいかないんだろう。
一人一人意見が違うことは分かっているけど、でも。
皆、自分が助かりたい一心で動いているような気がして、どうも不安な気持ちが残る。