爆発まで残り5分となりました
『たった今、三階の三年二組がバクハツしました。死亡者は三十七人。
────引き続き、ゲームを行います』
どくん、と大きく心臓が脈を打った。
まさか、……三年二組で五人死んだなら、残りの三十二人は全員……───。
「三十七人!?まさか……」
霧雨さんも気付いたのか、ハッとした様子を浮かべる。
そして、そのまま一直線に廊下を駆けて階段を上っていった。
「おいッ!!どこいくんだよ、霧雨っ!」
それを見ていた悠真は大声をあげて、急いで後を追う。
轍はまだ気分が悪いのか、辛そうに顔を歪めて壁にもたれていた。
心配そうに見ている私に気付いたのか、
「……ああ、ごめん」
そう言い、弱々しく笑って見せると、轍は階段に向かってゆっくりと歩き出した。