年下でもいいですか?
「最近ではそうでもないらしいぞ?
他の会社でも結構多いらしいし。
うちぐらいの大手での昇進は珍しい方だと思うけど、
会社側も戦力になるのがほしいんだって部長が言ってた」

「きつい分給料もいいしな」

「俺は独り身になったからいいけど、
お前はほぼ嫁ができたから頑張らないとなー」

「嫁って……まだ婚約もしてないし、全部片付いたら、旅行にでも誘おうかと思ってるんだけど……

今日買い物行ったら、現実的で節約しなきゃって言われたばかりなのに言い出せないしなぁ……」

「それもうノロケだぞ?」

「一回のデートで一緒に住むってのもすごいけどな。
俺プロポーズまでに大分時間かかったぞ」

「さっさと決めた感じがあるんだけど?」

「お前らも経験すればわかる」

その後仕事に戻り、鬼のごとく書類とにらめっこしながらなんとか終わらせた時間は、17時30分。
今日は車できたから18時にはつくだろう。
長谷川は帰ったのかもういないし、LINEだけ送り家路につく。
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