年下でもいいですか?
ピンポーン

一回やってみたかったんだよこれ!
予想通り「お帰りなさい」と玄関までで迎えてくれる。
靴は下駄箱の横のいつも使う靴がおいてあるシューズケースに納められ、
「ただいま」と部屋にはいると……

「何これ?
え?
なんでこいつらがいるの?
俺聞いてないよ?」

「「「「おかえり」」」」

市川さんの奥さんと娘の未来ちゃんまでいる。

「何これ?
料理も、朋ちゃん作ったの?」

「大体は。あとは市川さんの奥さんが持ってきてくれたの」

「攻めたらあかんで?
これ内緒で話してて決めたんや。
退院祝いとお前の過ぎてしまった誕生日祝い!」

「ごめんね。
内緒って言われてたし、誕生日も知らなくて」

「言う暇なかったし。
朋ちゃんはいつなの?」

「バレンタイン……」

「嘘?」

「本当。
良く忘れられるんだよ?

それより着替えてきたら?」

「そうする。
お前らまだ飲むなよ!

未来ちゃんは飲んでもいいからねー♪」

「はーい!」

素直な女の子はかわいい。
市川に似なくて良かったな!

Tシャツにジャージに着替え、リビングに行くと、
時間も時間だったのでと先に未来ちゃんがご飯を食べていたが、気にしないでと席につく。
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