年下でもいいですか?
後一時間ほどで判決の言い渡しになるから、食っておけとお弁当とお茶を渡される。

余り食欲もなかったが、食えるうちに食っておかないと持たないぞと言われたので何とか平らげる。

「彼女は...木村さんなんだけど。
本当におかしくなってしまったのか?」

「自分のしたことが分かっていないとゆうよりも、
誰かが今まで助けてきたんだろう。
今回もそうなると思ってるんじゃないか?」

「親のこと知らないのかな?」

「弁護士が話してるだろうとは思うんだけどな。
ほら、飯食ってたからもう時間無いぞ。
煙草吸うなら早くしろ」

そういいながら奥田も煙草に火をつける。

「あのさ、傍聴席に着物着た女の人いたのわかるか?」

「結構派手な感じの着物の人だろ?
木村の方の親族っぽいな。
母親に似てたから解ったよ」

「なんだか無表情で怖かったんだが...」

「代表して見に来たんじゃないか?」

「だろうけど、姪のことなのにあんなに冷静なんてって思ってさ」

「また母親と違ったくせ者っぽいけどな」

そう言いながら煙草を消し、判決を聞きに向かう。
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