年下でもいいですか?
病院につくと珍しく朋ちゃんは体を起こしていた。

「お...あった..の?」

「終わったよ。
もうなにも心配することはないよ」

「あいさ...ごえん...」

「謝らなくても良いから。
今は休んでて大丈夫だって言われてるから、
家に帰ってゆっくりしよう?」

「いいを?」

「いいんだよ。
帰っておいでよ。

でも、帰ってくる前に俺掃除しないと......」

彼女は笑うが、まだはっきり発音できないのは痛々しい。
ただ、何が言いたいのかわかる分、聞きにくいと感じたことはない。

「ごえん...ね。」

「謝るときは悪いことしたときだけっていったじゃん。
なにも悪いことなんてしてないんだから、謝らなくてもいいよ。」

「いふ、かえれう?」

「ご飯も食べれるようになったし、先生に聞くからまってて。
この後呼ばれてるんだ。
早く朋ちゃんのご飯が食べたいよ」

「わそく?」

「そう。
俺里芋がいいな。
結構好きなんんだ。
味噌汁でもいいし、煮付けでもいいし。
作ってくれる?」

頷く彼女に、言葉も聞き取れるから気にしないこと、
美味しいご飯作ってくれたら幸せだと言うことを伝え、
先生の話を聞きに行ってくるからまっててねと部屋を出る。
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