年下でもいいですか?
最近絆創膏が多いなとは思っていたものの、
それほど気にもとめていなかったが、
腕も痛いと言っていた。

袖のボタンをはずし構わず捲る。
腕には無数のアザがあり、治り掛けているものもあれば、まだ新しいものもある。

「どうしたのこれ?
何かあったなら言ってよ。
約束したよね?
嘘はつかないって...」

黙って下を向く彼女を半ば強引に連れて歩き出す。
受付の前を通ると、周りがきゃーきゃー煩いが、
そんなことは関係ない。

奥へ進み医務室につく。

「すいません。
先生います?」

「はーい。
どうぞー。」

「彼女を少し見てもらいたいのですが。」

「熱か何かかしら?」

そうではないと言い、もう一度袖を捲り先生に見せる。

「この状態だと他にもある気がするんですが。
酷いようでしたら休みをとらせないといけないので。
どのぐらい前からか分かれば教えていただきたいのですが。」

「じゃぁ、貴方は外で待っててもらえるかしら。」

わかりましたと、外に出る。
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