年下でもいいですか?
待っている間に、長谷川に連絡をして、
彼女のデスクにある荷物を持ってきてもらう。

「これだろ?
女子の鞄て。」

「すまん。
女性は持ち物入れる会社用の鞄があるから、
分かりやすくてこう言うときは有りがたいな。」

「何があったんだよ。
一課も二課も騒ぎになってるぞ?
受付の子なんて泣いてたしな。」

「何で騒ぎになってるの?」

「お前バカか?
女子の間では、高学歴・高収入・ルックスよし・昇進確実・彼氏すっ飛ばして結婚したい男性No.1だぞ?

俺が聞いた話じゃ、壁ドンして甘い言葉囁いて入江さんを拐ってったって。」

「どこをどうすればそうなるんだよ...

お前にだけは言うから内緒にしろよ?」

「わかった。」

こういう時長谷川はかなり口が固いので信用できる。
だから荷物も頼んだんだが。

「まず、俺たちは付き合ってる。」

「はぁ?いつから?」

「そこはまた話すから。
んで、最近なんだか態度が変だったから呼び止めた。
その時に怪我が多いなとは思ったんだけど、
腕を掴んだら痛いって言うから、袖を捲ったんだよ。
そしたら青あざだらけ...
で、医務室につれてきた。
多分他にもあると思うから今見てもらってる。」
< 42 / 234 >

この作品をシェア

pagetop