年下でもいいですか?
会社に戻り、朝からの作業の続きに専念する。
これからまだやっておかなければいけない仕事がたくさんある。
時間が過ぎていくのはあっという間で、気付けばもう3時を回っている。
一休みしようと喫煙所に行き、煙草を吸う。
ほんの少しの肩の力が抜ける瞬間。
このなんとも言えないような瞬間が以外に好きだったりする。

デスクに戻り、暫くすると「お疲れ様です」と、心地好い声にふと顔が緩んでしまう。
アイスコーヒーがデスクに置かれ「ありがとう」と一言。
大抵3時を過ぎれば誰かがコーヒーを持ってきてくれるのだが、
ホットだったりアイスだったり以外と適当なのに対して、最近は必ずアイスコーヒーが運ばれてくる。

なんとなく顔を上げて見てみると、彼女がお茶などを配っていた。
お盆の上には各々のコップが置かれている。

そういえば最近、飲み物が置かれる位置が邪魔にならない場所で助かるなと思ったこともあったが気にも止めなかった。
彼女が入れてくれてたんだと思うと、何故か納得している自分が居る。

俺が冬でもアイスコーヒー派だと知っているのはごく一部だと思う。
社食ででも見たのだろうか?

少しの間コーヒーを見て考え事をしてからまた作業に戻る。
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