恋色
恋色



アカリちゃんは良いアーティストになりますよ

そう言われ続けた私はある時パタリと絵が描けなくなった。
私の筆からは色が消え、キャンバスの浅い色は私を濁した

母親はこんなのアカリちゃんの実力じゃないわよね

そう言い続け私に筆を持たせ続けた


違うんだよお母さん

私、もう描けないんだ。
色が無いんだよ。



私は親の反対を押し切って芸術高校ではなく普通の高校に入った。
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