セツナ恋
無愛想な君
桜が舞い散る春。

私はY高校に入学した。
私の名前は"まりあ"

名前の由来はお母さんが小さい頃に見てたドラマの主人公なんだとか言ってた。
けど自分の名前は結構気にいってる。

「まりあ!!何組だった!?」

親友の美緒だ。
美緒とは小学校のときからの仲で、喧嘩なんてしょっちゅうだけど、なんだかんだずっと一緒。

「美緒8組でしょ?うちもだよ!」
「本当!?また同じクラスじゃん!」

そうだ。美緒とは中3のときに同じクラスだった。

「まりあ!とりあえず教室行くよ!!」
「もう美緒ってばテンション高すぎ!」
「だってまりあと同じクラス嬉しいんだもん」
「もう、美緒うちのこと好きすぎ!」


私はこの時まだあんな辛い想いをするとなんてこれっぽっちも思ってなかった。
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