悪魔くんとナイショで同居しています





「……アーラ」



次咲くんと会話をしている途中……

いつの間にか姿を消していたアーラが、夜になると戻って来た。



ふわふわの黒猫の姿で、窓から出入りするのはすっかり定番となっていた。

黒猫……アーラはベッドに軽々飛び乗ると、瞬時にして美少年へ姿を変えた。



「いつもいつも……どこに行ってるの?」

「仕事だよ」



仕事って……次咲くんと交わしてる契約のことかな?



「早くアイツらを不幸にしなきゃ、いつまで経っても魔界に帰れないだろ?」

「あぁ……なるほど」



やっぱり佐々原くん達を不幸にするために行方をくらましていたのか。

そうだよね、アーラだって早く帰りたいんだもんね。

うん、私も早く帰って欲しい。



「ねぇ、不幸にするってさ……最終的にどうするつもりなの?」



まさか殺す……とかはないよね?



ドライヤーで髪を乾かしながら、恐る恐る聞いてみた。




< 100 / 360 >

この作品をシェア

pagetop