悪魔くんとナイショで同居しています
馬鹿馬鹿しい生き物、かぁ。
悪魔には思いやりってものは無いもんね。
そう見えてしまうのは仕方がないのかも。
とは思ってもやっぱりムッとする。
だけど言い返すことなんて出来るはずないし。
はぁ……やっぱり悪魔と同居なんてヤダ。
絶対に仲良くなんてやれそうにないよ。
なんとかアーラを、魔界に帰らせる方法は無いのかなぁ。
次咲くんとの契約を果たすまで待つなんて……私には無理そう。
「明日の放課後」
「んっ…?」
「河川敷に来いよ。面白いモノを見せてやる」
面白いモノ……?
一体なんだろう?
それが何なのかすぐ聞こうとしたけど、
「将太も連れて来い。いいか……河川敷で何か起こっても声を出したりするなよ。姿も見せるな。影に隠れて見とけよ」
その不敵な笑みが怖くて、聞こうに聞けなくなった。
河川敷で起こることを隠れて見ておけって……。
アーラ……何を考えているの?