悪魔くんとナイショで同居しています




普段ならここで、

「滅相もございません!」

なんてすかさず否定をするのだけれど。



今回はやっぱり、

「人が傷つけられているのを見て楽しいわけ……ないよ」

冷酷無比な行動を指摘せずにはいられなかった。



「へぇ~……そうかぁ」



ヤバイ……アーラの顔色が明らかに曇った。

怒らせちゃったかなぁ。



さしずめ……人間の分際で否定的な意見をするな、ってところだろうか。

恐ろしい……。



「だ……だって。あそこまでする必要は無いんじゃないかなぁ?なんて……あはは」

今更笑って誤魔化そうと思ったけど……もしかしてそういう雰囲気じゃなかった?



「ふぅん。それはつまり、もうあんなことはするなって言いてぇのか?ん?」



あぁぁ……やっぱり怒ってらっしゃるよぉ。

私のバカ。

なんであんなこと言っちゃったのよぉぉっ!



「いえ……とんでもございません。失礼致しました」

「今回は許してやるよ」



ひぃーっ……。

やっぱり怖すぎるよぉ、この人。





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