悪魔くんとナイショで同居しています




「悪魔の撃退法……悪魔の撃退法……っと」



学校が終わり、最寄りの図書館で悪魔について調べていた。

悪魔に関する書物は数え切れないほどあるのだけれど……。



「ないなぁ……」



純銀製の武器で攻撃するとそれなりのダメージを与えられる……とか書いてあったけど。



それはリスクが高すぎる。

アーラほどの上位悪魔となると、そんな物で退治できるとは思えない。

それに失敗してしまえば……返り討ちにあうことは間違いない。



ってゆうか痛みには強いんだっけ。

なら無理だ、無理矢理。



他には……聖水を振り撒くっていうのもあるけど効果の程が分からないし。

そんな物で苦しむ様が想像できない。



やっぱり悪魔祓いをしてもらうのが有効的な方法?



うーん……分かんない。

とりあえず今手に持っている、この十冊を借りて帰ろうかな。



「あっ」



貸出カウンターへ向いて歩き始めてすぐ、窓際の机で勉強に勤しんでいる次咲くんの姿が目に入った。



「次咲くん!」



すぐさま声を掛けると、次咲くんと目が合った。




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