悪魔くんとナイショで同居しています
「ふぅ……さっぱりしたぁ」
あれからさらに、半身浴をしながらアーラ撃退法を考えてみたけど……。
やっぱり、悪魔祓いをしてもらうのが最良な気がする。
それなら物理的に攻撃するわけでもないし……。
バレないようにこっそりお祓いしてもらって、私が知らないところでアーラが消滅してくれれば。
そんなラッキーなことってない。
よし……。
そうと決まればさっそく、明日にでも神社に行って相談してみよう。
「……え?なんだって?悪魔祓いをしたいから放課後付き合ってって……?」
「そうなの!お願い次咲くん!」
今日はテストがあるだけだから、午前中で学校は終わり。
それにアーラも今朝から姿をくらましていて、登校すらして来なかったし……。
これ以上ないってくらい、悪魔祓いを行うには絶好のタイミングだよ!
「大悪魔様を今すぐ消滅させるだって?それは嫌だよ。だってまだ、僕の願いは叶えてもらってないんだよ?もうちょっと待ってよ」
佐々原は友達も彼女も失い、挙句ボコボコにされてそれなりに不幸だけど。
あとの三人はまだだ。
そんな不満を漏らす次咲くんは、ちっとも協力的じゃなさそうだった。