悪魔くんとナイショで同居しています




「それよりお前、次はお前が楽しませる番ってことちゃんと覚えてるか?」

「……ん?」



すっかり忘却の彼方にあったけど、そういえばそんな話しもしたかも?



「忘れてたんだな?」

「すみません……」



あぁぁ……また怒らせちゃったよ。

ただでさえ不機嫌な顔をしていたのに。

忘れていたことを認めた途端、さらに不機嫌にさせてしまったようだ。



アーラは手に持っていた漫画を力強くベッドに投げつけると、

「んなところで突っ立ってないでこっちに来い」

上半身を起こし睨みつけてきた。



「な、なな……なんでしょうか?」



行きたくないよ〜行きたくないよ〜……。



「いいからさっさと来い。俺の前に立て」

「はいぃ」



重たい足を引きずりながら、恐る恐る言われた通りにした。



「右手を出せ」

「……こう?」



なにをするつもりなんだろう?

拒否したいのは山々だったけど、これ以上怒らせるとヤバイ展開になりそうだし……。




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