悪魔くんとナイショで同居しています
「……アーラ?どうしたの……?」
「さっき俺を邪魔した罰として、あの子の変わりに楽しませてくれよ」
「えっ?ちょっ、意味がわからな……」
どういうこと?
再度聞き返そうとすると、途中にも関わらず口を塞がれた。
「……んっ……?」
口を塞いでいるのは手ではなくて、柔らかく温かなそれは紛れもなく唇だった。
え……私、キスされてる??
「ぎゃーっ!ちょっ、ちょっちょちょちょちょっ……!」
渾身の力でアーラを突き飛ばした。
やばい、心臓がバクバク鳴ってる。
みるみる身体が熱くなってくる。
やだ、嘘、なに?
なんで?なんなの?
頭はもう完全にパニック状態だ。
アーラは依然として私を見下ろしたまま、
「何故嫌がる?」
少し不機嫌そうに眉を寄せた。
「やっ……ごめんっ。突き飛ばしちゃってごめんなさい。でもっ……あのっ」
あぁ、言いたいことが上手く声にならない。
「あっ、駄目!んんっ……」
アーラに顎を掴まれたかと思うと、抵抗する間もなくまた口を塞がれてしまった。