悪魔くんとナイショで同居しています
「ひゃぁぁっ!駄目……駄目だよアーラぁっ」
身体が熱くなってくる。
ゾクゾクしてくる。
恥ずかしさを完全に通り越したせいか、感じたことのない刺激のせいか、頭がおかしくなりそう。
「駄目?なんでだよ?」
アーラは首筋から胸元へと舌を這わせた後、顔を離し覗き込んできた。
眉間にしわを寄せている。
不機嫌だということは一目瞭然だ。
……でも駄目。
だからといって、彼にこのまま身を委ねることは駄目だ。
「だってアーラは……私を好きなわけではないでしょ」
「好き?おいおい……またそれかよ」
「とても大事なことだよ」
私は、私が好きだと想った人と深い関係を結びたい。
私を好きだと想える人に触れられたい。
恐々と意見をぶつけると、アーラは更に不機嫌げに表情を歪めた。
軽やかに立ち上がると、恐ろしく冷たい視線を向けてきた。
「俺の誘いを断るなんてな。お前が初めてだ」
「あ……ごめん、なさい」
あはははは……殺気がバシバシ伝わってくるよ。
もしかして私、かなり思い切ったことをしてしまったのかも?