悪魔くんとナイショで同居しています
ドキドキが止まらない?!
しばらく考えたんだけどやっぱり……。
あの時、アーラを拒否するべきじゃなかったのかな。
アーラがいない部屋で一夜を過ごし、後悔の念が沸いてきた。
もしかしたら、距離を縮められるチャンスだったんじゃないかって。
仲良くなるって決めたんだったら、拒否するべきじゃなかったのかなって。
気持ちとかそんなことよりも、彼を受け入れるべきだったんじゃないか。
悶々として目を瞑ることさえ出来ないほどだった。
『ただ契約を果たすだけじゃつまらないだろ?たまにはこういった遊びも挟まなきゃ、俺もやってらんねーんだよ』
あの時アーラはそう言っていた。
アーラが言う『遊び』っていうのはきっと、キス以上のことなんだろう……。
「やっ……やっぱりそんなの無理っ……!」
想像するだけで身体が熱くなってきた。
「奏ちゃん、おはよう」
「ぅわぁっ!つ、次咲くん!いきなり肩を叩かないでよぉっ」
突如として肩を叩かれ、驚いて振り返ると笑顔の次咲くんが立っていた。