悪魔くんとナイショで同居しています





だってそれってきっと……

アーラに私の気持ちが通じたってことだよね?



好意がないなら、受け入れるような行動はしないであげてっていった……

あの言葉を。



「なんだよその顔っ……」

「きゃっ!痛いっ……!」



ホッと胸をなでおろした直後、頭皮に痺れるような鋭い痛みが走った。

麻里子ちゃんに髪の毛を掴まれてしまった。



「やめてっ!やめてよ麻里子ちゃん!」

「テメェ……さては翼くんが好きなんだろ!私がフラレたからって安心したような顔しやがって!」



痛い、頭が焼けるように痛い!



「違う!そんなんじゃない!」

「じゃあ何だっつーんだよブス!」



私はただ、ただ麻里子ちゃんに危害が及ばないように守りたかっただけ。

アーラは中でも、トップクラスの力を持っている上級悪魔。

容易に近付いていいような存在じゃないんだ。



恋路を邪魔しようなんて私は一切思っていないんだよ。



それを伝えることも出来ない私は、ただ邪魔しただけのウザイ存在。

そう映ってしまっていることが何より悲しかった。




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