悪魔くんとナイショで同居しています




……ごめん、次咲くん。

私やっぱり、アーラを信じたい。



アーラは私の味方だって思いたい。

彼だけは頼れる存在であって欲しい。



視界をかすめる涙を拭いもせず、感情のままにアーラの胸へ飛び込んだ。



「うぅぅっ……。私っ、アーラを信じるからねっ……!裏切ったりなんか絶対絶対しないでよぉっ」



アーラはすぐに両手を腰に回し、

「裏切ったりなんかしねーよ。安心しろ」

耳元で囁くように言うと、力強く抱き返してくれた。



「ありがとう……」



涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔を上げると、

「ん……」

軽く触れるようなキスが落とされた。



「あっ、アーラ……」



抱き合って唇を重ねるという、あまりに過激で熱い行為に、瞬時にして顔が火照ってきた。



私とは遊ばないって言ってたのに、どうして?

その疑問をぶつける隙もなく、先程とは打って変わって深いキスが落ちてきた。



「んんっ……」



唇の感触が、舌の感触が、脳内を溶かすように熱い。

アーラの背中に回した手にも、自然と力がこもる。




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