悪魔くんとナイショで同居しています
しかもなんの悪びれもなく!
いや……それはそれで仕方がないのかも?
悪魔は人間みたいに、異性同士が交際するって文化が無いんだっけ??
じゃなくて、今はそんなことを考えている場合じゃない!!
「こんのクソ野郎がぁぁぁっ!」
垣内くんが右手を振り上げた直後、アーラの頬にクリーンヒットした。
「ぎっ……ぎゃあぁああぁあっ!く、くくくく黒羽くんんんんんっ?!」
殴られた衝撃で倒れ込んでしまったアーラの元へすかさず駆け寄った。
倒れ込んだままのアーラと目が合ったかと思うと、
「きゃっ……!」
近付くなと言わんばかりに突き飛ばされてしまった。
「絶対に許さねぇぞ!!」
垣内くんは鼻息を荒くさせながらアーラに跨ると、力任せにパンチを繰り出した。
「垣内くん!やめて!お願いだからやめて!」
「うるせぇ!コイツぶっ殺してやる!!」
「やめてぇぇっ!お願いっ!垣内くん……!」
マウントポジションをキープし、顔面にパンチを連打している。
泣いてすがりつきながら静止を求めたけれど……
垣内くんの気が済むまで、彼の制裁は続けられた。