悪魔くんとナイショで同居しています




……はぁぁ。

疲れた。

私の平和な学校生活はいつ戻って来るんだろう?



学校にいる間は全く気が休まらないけど、お風呂の時間だけは違うんだよね。

ここならアーラもいない。

唯一、素に戻れる至福の時間なのだ。



「……あ、最悪。下着を部屋に忘れてきちゃった」



まぁいいか。

お母さんはまだ仕事から帰ってないし、バスタオルを巻いて取りに行けば。



濡れた髪にくるくるとタオルを巻き、同じように身体も巻くと階段を上がった。



「よぉ」

「へあっ?!」



勢い良く扉を開けると、ベッドで寝転んでいたアーラと目が合った。



あ……私としたことが。

アーラの存在を忘れていただなんて。



「何やってんだよ、そんな格好で」

「そんな……格好?」



あっ、そうだった。

今日はパジャマじゃなくて、バスタオルを巻いているんだっけ。



ん?

バスタオル……。



って、ちょっとはだけてるじゃんかぁぁあぁあっ!



「きゃあぁあぁぁあぁあっ!!」

「うわっ、うるせぇ声出してんじゃねぇよ!」




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