悪魔くんとナイショで同居しています





そんな人気者な黒羽くんだけど、ヤンキー達を筆頭とした男子生徒からは不人気みたいだった。



「なんだよアイツ」

「なんかいけ好かなくね?」



そう、教室の隅で話している声が聞こえてきたからだ。

うぅん……なんだか波乱の予感。



もしかして……次咲くんから黒羽くんにターゲットが変わっちゃったりして?



「あっ、そうだ!」



次咲くんで思い出した!

彼に聞きたいことがあるんだった。



「ん?どうしたの、奏?」

「ちょっとごめん。今日も一緒に帰れないや」



昨夜、悪魔を召喚したこと。

その真相を確かめなきゃ。



紗千に手を振ると、次咲くんの足取りを追って教室を出た。




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