悪魔くんとナイショで同居しています





「じゃあ遊んでやろうか?」

「えっ?遊ぶって……?」



こんな夜更けに何をしようっていうの?

アーラが示す遊びって言うのは……もしかして。



「アーラ?あのっ……」



その遊びって言うのは、キスをしたり抱き合ったり……。

もしくはその先のことも、しようとしているんじゃないの?!



やだっ。

なんかニヤニヤしながら、一歩一歩近付いてくるっ。

絶対にそうに違いない!



「暇なんだろ?」

「やっ……!駄目っ!」



ベッドがきしむ音がしたかと思うと、あっという間にアーラの腕の中にいた。



「あぁあぁぁあ駄目駄目駄目っ!私まだ処女なんだからっ……」

「はぁ?何を言っている?」



何を……言っているって?

あれ、アーラが言う遊びって身体を重ねることじゃないの??



「えっ?ちょっ、何を?!」



抱きしめられたまま、無理矢理立ち上がらされた。



「何をするかって?それは今に分かる」

「ちょっ、ちょっと待ってよ?!」



ずらりと翼を出現させたアーラはきっと、今から飛び立つつもりのようだ。




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