悪魔くんとナイショで同居しています




「ごめんね、びっくりさせちゃった?」

「あぁ……はぁ、いえ」



わぁ…。

その天使を連想させるふんわりとしたスマイル。

かっこいい……かっこ良すぎてつい見惚れちゃうくらいだ。



さすが、転校初日にして女子に騒がれるだけある。



「いや、校内探索してたらここに行きついちゃってさぁ」

「あ……そうなんですか?」



校内探索って……誰も黒羽くんを案内してあげなかったんだね。

美少年の案内人なんてポジション、取り合いになりそうなのに。



「二十日奏……ちゃんだっけ?」

「えっ、あっ、はいっっ!」



会話もしてないのに私の名前を覚えてくれてるなんて。

その嬉しさもあり恥ずかしさもあり、顔に熱が帯びてきた。



やだ……なにこのシュチュエーション。

今まで異性にときめいたことなんてないのに……これがイケメン効果ってやつなのね。



いやぁ、やばいっすよ。




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