向日葵の下で口付けを
「ただいま。」

エルはその一言を合図にしてお馴染みのハグをする。

スキンシップは得意になれなくて、ぎこちなくエノの背中に手を回す。

足りない10cmの身長と、昼間エノに寂しい思いをさせているという事実から逃れる様に、夕飯の支度をしにキッチンに立った。

私達の隙間を埋めるものは無いのだろうか、と考えを巡らせては寂しくなってしまう。

これは神に背いた私達への罰なのか、と。
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