ガラクタ♂♀狂想曲
そして行為を終えた私たち。
今日は大学を休むというデンちゃんは安藤くんに代返を頼んだあと、リビングでお気に入りのクッションを抱き込み煙草の煙をふわふわ吐き出していた。
「いまからコーヒー淹れるけど、デンちゃんも飲む?」
すると煙草を灰皿へぐりぐり押し付け、"んー"と考え中の顔。
こちらへ顔を向けたデンちゃんの手には、携帯が握られている。
「俺はコーヒーより、ビール飲みたい」
「朝から?」
「そ。喉カラカラ」
「ダメ」
「いいじゃん、ケチんぼー」
「そういう問題じゃないでしょ〜。ほら冷蔵庫にお茶入ってるから、それ飲んで」
するとクッションを脇に置いたデンちゃんが、すっと腰を上げた。
冷蔵庫を物色するのかと思いきや、ケトルを火に掛けている私を背中から抱きしめてくる。
「危ないってっば」
「これで大丈夫」
後ろから手が伸びてきて、カチリとコンロの火を消した。
「2回戦しよ」
そしてちょこんと私の肩に顎を乗せ、服の隙間から忍ばせてくるデンちゃんの手が胸の膨らみを包み込んだ。
目を落とせばシャツがモコモコ動いているし、腰を擦り付けてくるデンちゃんはすでに大きく固くなっている。