ガラクタ♂♀狂想曲
濡れて冷たい髪が私のお腹に擦れるようにあたるのが、なんかヘンな気分。それに髪が濡れているせいなのか、上から見るデンちゃんの頭がいつもの半分ぐらいの大きさになっていて。
「……」
なんか——…
「——デンちゃん、ストップ」
すると無言で顔を上げたデンちゃんは背伸びするように私へ抱きつき、そして胸に顔を埋める。
「抱っこ」
「……だめ」
「なんで?」
「………なんでって」
だけど結局そのままエッチモードに突入してしまった私たち。布を纏わない湿った肌は、まるで磁石のように引き合い、そして吸い付くよう。呼吸は淫らに行き交う。
髪をふり乱しつつ求める、いつもより激しかったかもしれないエッチは——…、朝を迎えるころになると、私の頭を困惑させた。