ガラクタ♂♀狂想曲

「———ショコちゃん」


だけど私の肩を抱いたデンちゃんから、目が離せない。


「す、ストップ」

「いいじゃん」

「ダメだって」

「いいの」


ここで許してしまったら、元も子もない。なのに下着へ伸びてきた手は、するりと中に入ってきた。


「で、デンちゃ……——ン」

「やらしいのしようよ」


囁く甘い声。正直に言えば、私の身体はデンちゃんを欲していた。
だけどここで許してしまえば、

だって——。


「ん、んー!!!!」


濃厚に舌を絡め取られるような甘いキスに、どっぷり陶酔してしまいそうになる一歩手前で理性が勝った。渾身の力を込めてデンちゃんを突っぱねる。


「———や、や、待って!」


だけど呼吸が上がってしまい、肩が激しく上下する。


「待たない」


なのにデンちゃんはお構いなし。そのまま私を押し倒してきた。


「やだデンちゃん!!?」

「待てない」

「や、やだーーーっ」

「……」


やっとぴたりと動きを止めてくれたデンちゃん。

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