ガラクタ♂♀狂想曲
吸い付くように何度も角度を変えては唇を合わせ、いやしく貪りついた。デンちゃんの舌も、私の口内を深くえぐりとるように暴れまわる。
そして余韻を残すかのようにそっと唇を離したデンちゃんは、私の頬を撫で、
「……」
だけど何も言葉を交わさず、そのまましばらく見つめあう私たち。
そして、この沈黙を破り、さきに口を開いたのはデンちゃん。すでに呼吸が乱れ、肩が上下していた私の頭を優しく撫でながら、
「もっと足開いて」
「……い、いいって」
デンちゃんが私の足元へ体を移動させたので、ベッドがギシギシ軋んだ。
気配を察し、ぎゅうと足を閉じる。だってお風呂まだだし。
私の太ももにデンちゃんの髪がさらりと触れる。背筋に緊張が奔った。
これまでなかった行為ではない。けれど、お風呂に入ったあとにしかされたことがなかった。だから恥ずかしさと、なんだかよくわからない感情が渦巻いてしまう。
もうダメ。
ぐんぐん上り詰める快感に必死でしがみつき、そのまま一気に果ててしまった私。