ガラクタ♂♀狂想曲




溺れてしまう。




真っ白になった頭で、なんだかそんなことを考えた。

それからはひたすら本能のまま貪りつく。繰り返す快楽は、砂浜に打ちつける波のように何度も続いた。


「ン」


そして短いデンちゃんの煩悶するかのような甘い喘ぎ声がスパイスとなる。ほどよく汗ばんでしまった身体が、より密着度を高めてくれ、さらに感度を高めた。

ひとつに繋がっている私たちは、ともに絶頂間近。


「——ショコちゃんッ」


急に激しく突きはじめたデンちゃんの呼吸が乱れる。
短く漏れ出た声で、デンちゃんが果てた。

同時ではなかったけれど、このとき得た満足感とただならぬ疲労感で放心。


デンちゃんがほしい。




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