お説教から始まる恋~キミとの距離は縦2メートル~
これまでは、高給取りの彼氏のおかげで、都心のタワーマンションに住んでいた。3年程住んだが、ヤモリはもちろん、虫一匹遭遇していない。
でも、ここは郊外の木造アパートの2階だ。しかも周辺は割と森っぽい。
ヤモリも虫もわんさと出る、…かもしれない。
強く、生きねば。
「うわあっ!!」
決意を新たにしたところで、早速くじけかけた。
新居の鍵を開けようとドアに身体を向けると、目の前にヤモリ。
ハッと見上げると、天井にもヤモリ。ヤモリだらけだ。
見るだけならまだしも絶対に触れないし、足元をちょろちょろされるのも怖い。
ましてや上から降ってくるのではと思うと、一秒でも早くこの場を離れたかった。
願うような気持ちで鍵を開け、足でそうっとドアを開けた。
お行儀が悪いが仕方ない。
上から降ってきたヤモリが室内に入ったら…と思うと恐怖だったが、2匹ともするするとすみっこに移動し、固まって動かなかった。
ラッキー。ツイてる。
この隙に、入っちゃおう。
初日からものすごい歓迎を受けた気分だ。
まぁ、この部屋なら仕方ない。
ボロくても、狭くても、ヤモリが出ても。
今日からここが、私の城だ。
でも、ここは郊外の木造アパートの2階だ。しかも周辺は割と森っぽい。
ヤモリも虫もわんさと出る、…かもしれない。
強く、生きねば。
「うわあっ!!」
決意を新たにしたところで、早速くじけかけた。
新居の鍵を開けようとドアに身体を向けると、目の前にヤモリ。
ハッと見上げると、天井にもヤモリ。ヤモリだらけだ。
見るだけならまだしも絶対に触れないし、足元をちょろちょろされるのも怖い。
ましてや上から降ってくるのではと思うと、一秒でも早くこの場を離れたかった。
願うような気持ちで鍵を開け、足でそうっとドアを開けた。
お行儀が悪いが仕方ない。
上から降ってきたヤモリが室内に入ったら…と思うと恐怖だったが、2匹ともするするとすみっこに移動し、固まって動かなかった。
ラッキー。ツイてる。
この隙に、入っちゃおう。
初日からものすごい歓迎を受けた気分だ。
まぁ、この部屋なら仕方ない。
ボロくても、狭くても、ヤモリが出ても。
今日からここが、私の城だ。