お説教から始まる恋~キミとの距離は縦2メートル~
「いびきが…気になって…。」
「はぁ?」
「あなたの、いびきが、気になって!
よく寝てるんだなぁと思って、覗こうとしました!
すみませんでした!!」
開き直って謝った。土下座だ。
額を床にぶつけた勢いで、ゴゥンという鈍い音がした。
「な…。」
インテリメガネは勢いに気圧され、ぽかんとしているのだろう。
見えていないが、わかる。
「な、なんでよく寝ていると思ったら、覗きにつながるんだ。意味がわからない。」
ちょっと照れているのだろうか。
それともドン引きしているのだろうか。
冷たく重い声が、わずかに揺らいでいる。
さすがに動揺しているのだろうか。
「だ、第一、危ないヤツが住んでたらどうするつもりだったんだ。」
「そこまで考えてませんでした!すみません!!」
引き続き土下座を続ける。
本当に、ただの出来心だったのだ。
あまりにもいびきがうるさいから、どんな体勢で、どんな風に寝ているのか、見てやろうと思ったのだ。
ある意味、人の無防備なところを見てほくそ笑みたかったのかもしれない。
自分でもほとほと呆れる。
どんな優越感だ。
「はぁ?」
「あなたの、いびきが、気になって!
よく寝てるんだなぁと思って、覗こうとしました!
すみませんでした!!」
開き直って謝った。土下座だ。
額を床にぶつけた勢いで、ゴゥンという鈍い音がした。
「な…。」
インテリメガネは勢いに気圧され、ぽかんとしているのだろう。
見えていないが、わかる。
「な、なんでよく寝ていると思ったら、覗きにつながるんだ。意味がわからない。」
ちょっと照れているのだろうか。
それともドン引きしているのだろうか。
冷たく重い声が、わずかに揺らいでいる。
さすがに動揺しているのだろうか。
「だ、第一、危ないヤツが住んでたらどうするつもりだったんだ。」
「そこまで考えてませんでした!すみません!!」
引き続き土下座を続ける。
本当に、ただの出来心だったのだ。
あまりにもいびきがうるさいから、どんな体勢で、どんな風に寝ているのか、見てやろうと思ったのだ。
ある意味、人の無防備なところを見てほくそ笑みたかったのかもしれない。
自分でもほとほと呆れる。
どんな優越感だ。