例えば危ない橋だったとして
観念して、真相を告白した。
「~~クリスマスに皐にあげ損ねたプレゼントだよ!」
何だかわからないが、恥ずかしいし悔しい。
告白したのに黙っているので、背けた赤くなった顔を、恐る恐る皐へと戻した。
すると頬を染めて、その瓶に見入っている。
何、その反応……。
「……うわ……嬉しい」
片手で頭を抱え、立てた膝に顔を埋めた。
わたしはきょとんとして聞き返す。
「……嬉しいの?」
「だって、俺の為に用意してくれてたんでしょ? 何で言わないんだよ」
口元を腕の中に埋めたまま、横目で視線を送って来た。
「……あの時は片想いだと思ってたし、元カノの話聞いて惨めな気分になってたから……」
「片想い……? 一千果が?」
頷くと皐が上半身を起こし、わたしの手首を取った。
不意に顔が近付く。
「ちょっ……と、待……」
あっという間に皐が倒れ込んで来て、わたしの上に覆い被さった。
「だ……駄目だって」
「ちゅーだけ」
甘いキスが降ってくる。
僅かに開いた口の隙間に、絡み付いて吐息が漏れる。
「ふ……ん」