マザコン彼氏の事情
マグカップをテーブルに戻した彼の手がわたしの肩を抱く。
そして、彼の唇がわたしの頬に触れ、そのまま唇を包んだ。
うっ……
いきなりのキス。
どうしよう。
軽い気持ちで誘ったけど、男の人を簡単に家に上げるのは間違いだった?
彼は、キスを続けながら、わたしの胸をブラウスの上から撫でた。
マズイ。
このままではマズイ。
マズイというより怖い。
だって、男性経験ないんだもん。
経験はないけど、このまま行き着く先はわかっている。
どうしよう。
止めるべき?
だけど、それで嫌われちゃったら?
そっと床に倒されたわたしは、スカートを捲し上げられ太ももを触られた。
その手が、徐々に大切な部分へと近づく。
止める?
それとも彼がいいようにさせておく?
経験が無いという事がこんなに思考を止めてしまうとは思わなかった。
経験の引き出しが無いから、どうしたらいいかの答えがわからない。
そして、とうとう彼の指が、下着の上からわたしの大切な部分をなぞった。
「ごめんなさい!」
言っちゃった。
自己防衛本能発動。
彼の事は好きだけど、こんなに簡単に体を許したくは無いよ。
「ごめんなさい。わたし、まだ龍くんの事よく知らない。だから、だから……」
「抱かれたくない?」
「好きだけど、だけど……」
涙が零れた。
やっぱり止めなければ良かった。
彼から嫌われる。
彼を失ってしまう。
えっ?
そんなわたしの体を起こすと、彼はぎゅっとわたしを抱きしめた。
そして、頭の後ろをポンポンと優しく叩く。
「ごめんね。僕もいきなり君を抱くなんて考えてなかった。ちょっと試したんだ」
「えっ?」
「今まで付き合った女の子は、みんなすぐに僕に抱かれた。そうして、次の日からがらっと変わるんだ。あなたはもうわたしのものよ。だから、わたしの言う事を聞きなさいって感じにね」
「そんな……」
「そして、僕が母と仲良くするのにも嫉妬し始めて、結局は僕の元から去って行く。わかってるんだ。僕も悪いんだって。だけど母を大切にしたいんだ。これからもずっと」
「わたしは、龍くんがどんなにマザコンだろうと、あなたのお母さんに嫉妬なんかしない。龍くんが大好きなお母さんだもん。きっと素晴らしい人だわ」
「ありがとう。そう言ってくれて嬉しい。母が大切な気持ちはかわらないけど、くるみ、君の事も大切にする。約束するよ」
「龍くん……」
わたしは、思いっきり彼に抱きついた。
そして、彼の唇がわたしの頬に触れ、そのまま唇を包んだ。
うっ……
いきなりのキス。
どうしよう。
軽い気持ちで誘ったけど、男の人を簡単に家に上げるのは間違いだった?
彼は、キスを続けながら、わたしの胸をブラウスの上から撫でた。
マズイ。
このままではマズイ。
マズイというより怖い。
だって、男性経験ないんだもん。
経験はないけど、このまま行き着く先はわかっている。
どうしよう。
止めるべき?
だけど、それで嫌われちゃったら?
そっと床に倒されたわたしは、スカートを捲し上げられ太ももを触られた。
その手が、徐々に大切な部分へと近づく。
止める?
それとも彼がいいようにさせておく?
経験が無いという事がこんなに思考を止めてしまうとは思わなかった。
経験の引き出しが無いから、どうしたらいいかの答えがわからない。
そして、とうとう彼の指が、下着の上からわたしの大切な部分をなぞった。
「ごめんなさい!」
言っちゃった。
自己防衛本能発動。
彼の事は好きだけど、こんなに簡単に体を許したくは無いよ。
「ごめんなさい。わたし、まだ龍くんの事よく知らない。だから、だから……」
「抱かれたくない?」
「好きだけど、だけど……」
涙が零れた。
やっぱり止めなければ良かった。
彼から嫌われる。
彼を失ってしまう。
えっ?
そんなわたしの体を起こすと、彼はぎゅっとわたしを抱きしめた。
そして、頭の後ろをポンポンと優しく叩く。
「ごめんね。僕もいきなり君を抱くなんて考えてなかった。ちょっと試したんだ」
「えっ?」
「今まで付き合った女の子は、みんなすぐに僕に抱かれた。そうして、次の日からがらっと変わるんだ。あなたはもうわたしのものよ。だから、わたしの言う事を聞きなさいって感じにね」
「そんな……」
「そして、僕が母と仲良くするのにも嫉妬し始めて、結局は僕の元から去って行く。わかってるんだ。僕も悪いんだって。だけど母を大切にしたいんだ。これからもずっと」
「わたしは、龍くんがどんなにマザコンだろうと、あなたのお母さんに嫉妬なんかしない。龍くんが大好きなお母さんだもん。きっと素晴らしい人だわ」
「ありがとう。そう言ってくれて嬉しい。母が大切な気持ちはかわらないけど、くるみ、君の事も大切にする。約束するよ」
「龍くん……」
わたしは、思いっきり彼に抱きついた。