まるい顔がすき!
美咲に全てを告白した日の放課後。

この日は美咲と近くにできたクレープのお店に行く約束をしてるのに


美咲が...彼氏と長話をしている!!!(怒)


も~~せっかく昼ごはんも少なめにして?わざとお腹すかせて?美味しく食べようと思ってたのに!

【今日はクレープ屋で紗綾に大切なお話をしてあげる!】とか偉そうにいってたくせに!どうせ彼氏の方が大切なんだ!ふん!!


美咲の彼氏の教室はすぐ隣で、二人のようすを見に行こうと思えばいけるんだけど...


実は瀬原くんも美咲の彼氏と同じクラスで...


えっと...大人しく自分の教室で待機しておきます(泣)



メールとかって...毎日してもいいのかな?

さすがにダメだよね、うざがられる。

でも、気になる子からのメールって嬉しいんじゃないの?



...は?


ちょ、ちょちょちょちょーっとまって。


私何いってるの?!瀬原くんが私のこと気になってるわけないじゃん!今のが脳内妄想言葉で良かったよ!!


いやでも、昨日は気になってるって言ってくれたよね?私は、瀬原くんのなに???


友達...?っていうか、まず昨日初めて話したし。


でも祭りに一緒に行くんだよね...?


私は教室の窓に映った自分を見つめ、髪を整えながら思考回路をパンクさせまくっていた。



「おまたせー!」


うーん、なぜか今日は前髪が決まらない。


「美咲遅い。どんだけ待ったと思ってるの。ちょっと前髪いま直してるから待って」


「なに?怒ってるの?待たせたからってやり返しちゃって、可愛いなぁ~」


低く優しい声。


「別にやり返してる訳じゃな」



...低く優しい声?!!?!



「...い....せ、瀬原くん?!」



恐る恐る後ろを向いた。



そこには、美咲ではなく、



「古賀さん!なに鏡とにらめっこしてるの」




瀬原くんがいた。

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