好きが涙に変わって溢れてく。
◆Section3◆

遊園地デート






約束の日曜日の朝。

いつも起床する時間とは比べものにもならないくらいの早起きをした。


というのも、ほとんど眠れていないのだが。



「何着てこうかな……」



眠気はすっかりなくなり、今私はベッドの上に何種類かの服を並べて悩み中。


今日はいつもみたいに“適当”に選ぶことは出来ない。

少しでも可愛くみられたいから。



「よし、これにしよ」


鏡に合わせてみて良いと思った服に着替える。


私ってセンスないからな……変って思われなかったらいいけど……。



身だしなみも整えて、時計はもうすぐ約束の時間。


遊園地はそんなに遠い場所じゃないから現地集合になった。



彩葉と行く約束してるから、多分そろそろ来ると思うんだけど。



窓の外を眺めた時、スマホが鳴った。


画面には“彩葉”の文字が表示されている。




「もしもし」


『もしもし桜綾、おはよー。今桜綾の家の前にいるよっ』


「わかった。今から行くね」

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