好きが涙に変わって溢れてく。

そっか。じゃあ、観覧車の中でガサゴソしてたのはこれを隠そうとしてたからなんだ。


私はそのぬいぐるみをまじまじと見つめる。

本当に可愛いな。でも、


「私に似てるー?どういう意味よ……」



上にあげてみたり角度を変えてみたり、全身をくまなく見回すと私はクスっと笑った。



「まぁ、可愛いから許してあげるけどね」


それに魁がくれた初めてのプレゼントだし。

大切にしよう。



眠気が襲ってきた私は、いつの間にかそのぬいぐるみを抱きしめたまま眠っていた。



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