好きが涙に変わって溢れてく。

「何かね……告白しようとしたけど、遼也が先にしてきたの」


「うん」


「遼也も私のことずっと好きだったんだって」


「うん」



嬉しそうに話している姿は、本当に乙女って感じ。

可愛いな。


全く驚かない私に、彩葉は苦笑している。



「……何でそんな無反応なのよっ」


「だって、知ってるもん」


「え、どうして?」


「魁に聞いたの。だから魁も協力するの賛成してくれてたし」


「そうなの!?」


「そっ」



そんなに驚かなくてもいいのに……。

あ、照れてるのか。



「なんだぁ~言ってくれたらよかったのに」


「それ言ったらデートしなくてよくなるでしょー?だから遊園地で2人の時間作ってあげようと思ったんだけど、案外早めに私たち別れたしね」


「あれは桜綾が残るって言ったからでしょー?」


「まぁ、そういうことですね」



あれはちゃんと睡眠取ってなかった自分が悪い。


眠気で疲れとれなかったし。

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