好きが涙に変わって溢れてく。

横目で見る彩葉に、私は笑うことしかできなかった。



「おはよ―」


「あ、おはよー」


逢織と瞳のご登場。

これで4人揃った。



「どうしたの?なんかあった?」


「え?」


「さっきからずっとニヤニヤしてるし」



逢織がそう言って見たのは彩葉。


顔に出るから彩葉ってわかりやすいんだよね……



「あ~それがさぁ……」



魁には口止めされてるけど、彩葉たちは上手くいったんだし、いいよね?



「昨日あの言ってたデート実行したんだけどね、彩葉と遼也が上手くいったの‼」


「うそー、よかったじゃない!おめでとう‼」


「ありがとう……」



彩葉の体に飛びつく瞳と逢織。


2人共大袈裟と言っていいほど彩葉に抱き付いていた。


っていうか……



「しーっ!2人共声大きいよ……。一応デートのことは秘密って言われてるんだから」


「あ~ゴメンゴメン」

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