好きが涙に変わって溢れてく。
◆ Section4◆
誰も信じてくれない
自分からこの選択を選んだ。
悪いのは私。
やっぱり私は魁の恋を応援するべきだったんだ。
出来ることなら、諦めたくなかった。
ずっとずっと魁と今の関係でいたかった。
だけど届かないなら、もうやめよう……
魁と話すのはしばらくよそう。
そんなすぐに諦めがつくわけないから、忘れたいなら魁と関わるのはなるべく避けないと……
きっと想いは変わらないと思うけど、好きだって気持ちはこれからも変わらないと思うけど。
ただ想うだけでいい。
忘れられる日が来るまでは、思いっきり好きでいさせてもらおう。
それが一番いい。
後は時間に任せる。時間が解決してくれるはず。
みんなに迷惑をかけるのは嫌だから、彩葉たちには言わないことにした。
また瞳に泣かれるのは辛いし、“好き”って気持ちは変わらないから。
これは、私自身だけの秘密。
私しか知らない秘密。