好きが涙に変わって溢れてく。
学校に行く時間も遅くした。前にもしたことあるから、別に魁は気にしないだろうし。
こんなこと気にもかけたりしないか、どうでもいいことじゃん。
もう期待はしないんだ。
学校に来るのもあと少しだし、我慢すればいい。
そしたらもう魁とも会わないんだから……。
「おはよっ」
いつも通りにしてればいい。
3人とも凄く優しいから、心配させたくない。
「桜綾っ‼ねぇ、聞~てよ!彩葉ったら朝からノロケ話だよ~?」
「え~。ラブラブだもん仕方ないねっ‼」
幸せそうな彩葉。
彩葉の為だと思えば、あのデートも余計なこと考えなくてすむ。
逢織も幸せだろうし、瞳も瞳で楽しそう。
私は今のこの関係を、ずっと大事にしていこう。
「これで恋をしてないのは私だけかぁ~。いい人いないかなぁ……」
瞳が頭の後ろで手を組みながら天井を見上げた。
瞳ならきっとすぐに出来るよ。明るくて元気だし、私が男だったら放っとかないもん。