好きが涙に変わって溢れてく。

見事に揃ってしまった。


けれどその言葉が正しいということは自分でもよくわかっている。



「頑張って、私応援するから‼何かあったら協力するし、相談にも乗るからね」


「ありがとう明菜っ」



これでまたやる気が出てきた。


応援してくれてる人の為にも、絶対に最後まで頑張ろう。



先生に注意を受ける前に、私達は歌うことに参加した。









――――――――
―――――


下校途中。

1人で帰っていると目の前に魁が見えた。


いつもは友達と一緒に帰っているのに、1人でいるなんて珍しいな。




「魁っ」


「っ!?」



いつもの仕返しの意味も込めて、魁の頭を軽く叩いてやった。


もちろん魁はビックリしながら頭を押さえている。



「何だよビビらせんなよ」


「いつもの仕返しよ」



相手が私だとわかると、魁は残念そうにため息を吐いた。



……なんかムカつく。



「何で1人なの?珍しいじゃん」


「ちょっと用事があって1人なの」


「ふ~ん」

< 18 / 432 >

この作品をシェア

pagetop