好きが涙に変わって溢れてく。
見事に揃ってしまった。
けれどその言葉が正しいということは自分でもよくわかっている。
「頑張って、私応援するから‼何かあったら協力するし、相談にも乗るからね」
「ありがとう明菜っ」
これでまたやる気が出てきた。
応援してくれてる人の為にも、絶対に最後まで頑張ろう。
先生に注意を受ける前に、私達は歌うことに参加した。
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下校途中。
1人で帰っていると目の前に魁が見えた。
いつもは友達と一緒に帰っているのに、1人でいるなんて珍しいな。
「魁っ」
「っ!?」
いつもの仕返しの意味も込めて、魁の頭を軽く叩いてやった。
もちろん魁はビックリしながら頭を押さえている。
「何だよビビらせんなよ」
「いつもの仕返しよ」
相手が私だとわかると、魁は残念そうにため息を吐いた。
……なんかムカつく。
「何で1人なの?珍しいじゃん」
「ちょっと用事があって1人なの」
「ふ~ん」