好きが涙に変わって溢れてく。
この店のケーキの味がお気に入りになって、私が買ったのはショートケーキとモンブラン以外にチョコレートケーキとチーズケーキ。
この2つもすごく美味しそうだから食べてみたい。
尊琉君にはショートケーキとモンブランを買ってあげた。
「2つも悪いじゃん」
「いいの‼今度は私がご馳走したいからっ!」
尊琉君の言葉をソックリそのまま返すと、何とか納得してくれた。
「よしっ‼食べよー」
もう目の前にあるケーキのことしか今は頭になくて、私は座るとすぐにケーキに手を伸ばす。
さっき食べたショートケーキとモンブラン。
「あ~美味すぎる……」
やっぱり幸せ……
食べてる時っていうよりも、ケーキ食べてる時が1番幸せ。
「俺も初めて来たけど、ここの味が一番うまいかも」
「初めてきたの?」
てっきり尊琉君の行き着けかなんかだと思ってたのに、尊琉君も初めて来たんだ。
「友達が教えてくれてさ、絶対に桜綾ちゃんと行こうと思って」
「そうなんだ……よかった。こんな美味しい店教えてくれて。これからケーキ買う時はここにしよ」
雰囲気も可愛いしそんなに遠くないし、お金があれば毎日通いたいくらい。
モンブランとショートケーキを食べ終わって、すぐにチョコレートケーキとチーズケーキに手を伸ばす。
普段こんなに食べたことないけど、今日はすいすい入っていく。
「おいしーっ」