好きが涙に変わって溢れてく。
見つかってない?
そんな……もう何時間も経ってるのに……
『ずっと探して電話も何回もしてるけど、全然繋がらないのよ……』
湧き上がる、不安。
もしかして、魁の身に何かあったんじゃ……っ
「私が探すっ」
『桜綾……』
「私のせいでもあるんだから、絶対に探し出す‼だから彩葉と遼也がどこを探したか教えて‼」
絶対に見つけるまで諦めない。
魁を探し出すまでは。
私のせいで、魁を危険なことに巻き込んじゃったんだ。
だから私が絶対に魁を見つけてみせる。
『う、うん』
彩葉に場所を全て詳しく教えてもらって、私はそれ以外の場所を片っ端から探すことにした。
どれだけ時間がかかっても、絶対に諦めない。
『私たちもまだ探すから。何かわかったら連絡するね』
「うん‼ありがとう!」
電話を切ると、すぐに私は走った。
焦りもたくさんあって、早くしないとって嫌な予感が消えなかったから。
魁。
また会えるよね?
大丈夫だよね?
『俺ちゃんと、けじめつけるから』
『絶対に、お前のことを守る。何があっても』
お願い……無事でいて――……
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