好きが涙に変わって溢れてく。
私はなんとか首を縦に振ることが出来た。
自分は自分らしく、いつものように。
明日また魁と会うかな?
喋るのかな?
こんなに明日が怖いと思った日はなかったのに。
それほど、魁のことが好きなんだ……。
大分空も暗くなってきて、家に帰ることになった。
彩葉の家からだと、私は逢織と瞳の家とは反対方向だから。
1人で帰らなきゃいけない。
逢織と瞳に、送っていこうか?って言われたけど、悪いから断った。
家までの道のりを私はひたすら歩いて、震える体には無視をする。
何も考えないように夢だと思い込むようにして、私は家へ到着するとそのまま部屋に閉じこもった。